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毎月20万円 日経平均にぶち込んだ男の末路

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少し前、オーストラリアで株取引の口座を新たに開設した。考えることは皆同じらしい。

「口座開設が急増 株価急落で初心者参入」とか「投信の積立額が増加 株価下落で個人が開始」といった記事を見かける。

これらは日本の話である。ということは、やはり多くの日本人はこういった機会を狙ってキャッシュポジションを高めていたのだ。(しつこい?)

関連記事「日本人の高すぎる金融リテラシー」

 

私も多くの日本人に見習って、ここ1~2年、キャッシュポジションを高めておいた(これはマジで)。というのも、私は過去に苦い経験をしているからだ。

 

ドルコスト平均法

日経新聞で、リーマンショックから毎月5万円積み立てていたらどういう結果になったか? という記事があった。

 

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 チャート(全世界の株価指数)の右軸を見ると、最終的に累計積立額が300万円弱で、資産が400万円弱になっている。つまり100万円ほど儲けた訳だ。

 

毎月一定額積み立てるということは、つまりドルコスト平均法だ。ドルコスト平均法では、たとえ到達点が同じであっても

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順調に上がるより、一旦大きく下がってから上がる方が得する。(安値でいっぱい買うから)

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私は過去に、この図と全く同じ経験をした。

楽観の後の暴落 ― ありがちなパターン

私は過去に、毎月20万円ずつ日本株ファンド(ほぼ日経平均)に7年間ほど積み立てていたことがある。

何を根拠にそんなことをやり始めたのか、今となっては理解に苦しむ。恐らく当時世間に漂っていた楽観ムードに影響されたのだろう。あの頃私は無知だった。

前述のチャートよりも1~2年早い時期から始め、初め株価は順調に上がって行った。

ところがリーマンショックとそれに続く世界金融危機により暴落したのだった。

 

同時に激しい円高が起こった。

いつかオーストラリアに移住すると決めていたから、その過程で7万ドル分の豪ドル買いポジション(後で両替可能)を平均66.4円で取った。

ところが結局豪ドルは1ドル55円まで達した。

関連記事「1豪ドル=70円 は買いか? ― お得な両替方法」

 

冷静な目で見ると1ドル55円は極めて魅力的なレートである。買付余力もまだ十分にあった。だが私はそれ以上買いを入れることができなかった。なぜなら日本株の大きな含み損があったからだ。だから私はこういった状況で、人間がどんな心理状態になるかよく知っているつもりだ。

暴落局面で買いに行くためには、買付余力という物理的な準備に加え、買う気満々という心理的な準備をしておかなければならない――ということを私は学んだのである。

 

毎月20万円 日経平均にぶち込んだ男の末路

一方、日本株の方は毎月20万円ずつの積み立てを続けた。暴落した時点で手仕舞いしてしまったら、単に損して終わるからだ。

途中、東日本大震災もあった。それでも買い続けた。そして段々、達観して?こんな気分になってきていた。

「こんなに長い期間、安値で買い続けたんだから、ちょっと回復するだけで一気にプラスが膨れ上がるのでは?」

実際その通りになった。アベノミクスが始まったのである。

あれよあれよと言う間に株価は上がり私の長期投資?の出口を作った。私は単にラッキーだった。

 

前述の日経新聞の試算では毎月5万円で100万円の利益だ。私は毎月20万円で、より長く安値を続けた日経平均に投資したのだから…まあ、想像できるだろう。

ところでその利益と下落時に買い続ける心理的ストレスは釣り合うだろうか?

多分そんなに釣り合わない。人間、できれば心安らかに生きたい。

にもかかわらず私はオーストラリアへと舞台を移し、ここでまたも同じことをやろうとしている。個別株を買いながら、ドルコスト平均法でインデックスへ積み立て始めたのである。

 

ドルコスト平均法という名のマゾヒズム 

 今後、株価は ①V字回復する説、②大規模な金融緩和のせいでバブル化する説、③長期低迷する説、④新たな金融危機を誘発する説、等いろいろある。どのシナリオを辿るのか、私にはさっぱり分からない。ただ前回と違うのは、自分が何をやっているのかはっきり理解しているところだろう。

今ではドルコスト平均法のドMな悦びも知っている。これは市場が下がると、痛みと共に快感が得られるのである。